2021年2月2週目のApple Musicのフェイバリット・ミックスについて。

Apple Musicには週に1回自分だけのために作ってくれるプレイリストが「Get Up! Mix」「Favourites Mix」「New Music Mix」「Chill Mix」と4種類あり、それぞれ再生履歴を参考にそれぞれのコンセプトに合わせて選曲がされているようである。念のため「New Music Mix」は新曲のミックスであり、けして日本でいうところのニューミュージック、オフコースや松山千春などが選曲されているという意味ではない。

普段、Apple Musicをひじょうに出鱈目に使ったりもしているため、わりとよく分からなかったりそれほど好みではない曲が選ばれている場合もあるのだが、「Favourites Mix」に関してはわりと良い。聴くものを主体的に選ぶモチベーションが低いのだが何となく音楽は聴いていたい時などに、たまに聴いていたりもする。それで、先日の朝もそうだったのだが、これはわりと選曲が良いのではないかと感じた。私の再生傾向の出鱈目さも反映した上で確かにどれも好きな曲ばかりである。ところがこのプレイリスト、毎週自動的に更新してしまい、保存しなければまったく記録が残らない。Apple Music内でのプレイリスト作りすぎ問題というのも個人的にはあるのでそれはやらないのと、この自動的に更新されてしまい記録が残らないという刹那な感じがわりと気に入ってもいる。そこで今回もおそらくあと数日間で消えてしまうのだが、今回はブログ記事として残していきたいと思う。

Wonderwall/Oasis (1995)

アルバムに収録された1曲にまだ過ぎなかった頃からあまりにも聴きすぎていまや主体的に聴こうとすることもほとんど無いのだが、改めてとても良い曲だったことに気づかされる。この年の夏、ブラーとオアシスが同じ日にシングルを出してどちらが1位になるのかという話題が盛り上がり、結果的にその時にはブラーが勝ったのだが、次のシングルとなったこの曲によって世間一般的にはやはりオアシスの方がすごいのではないかというような感じになっていった記憶がある。アメリカでもトップ10入りした。

Worth It/Beabadoobee (2020)

次に時代が一気に25年後に飛ぶ訳だが、いわゆるZ世代の新進アーティストではあるが、音楽性に90年代オルタナティヴ・ロックからの影響が感じられ、オアシスから絶妙に自然な流れだともいえる。おかげで大人のロックファンからも好意的に評価されている印象はあるが、感覚には新しさがあるように思える。

Breathe Deeper/Tame Impala (2020)

これも2020年の初めの方にリリースされたような印象があるが、新型コロナウィルスのパンデミックが深刻になるかならないかぐらいで、そういった気分に相応しいムードもなんとなく感じられたような気がするし、それはあれからずっと続いているということもできる。

Blinding Lights/The Weeknd (2019)

これも新型コロナウィルスのパンデミックが深刻化してきた頃にアメリカでもものすごく流行っていた記憶があるのだが、それからずっと全米シングル・チャートのわりと上の方に入り続けている印象がある。80年代のシンセ・ポップから影響を受けているのだが、キラキラ感よりもどこかダークで不安な感じもするのだがその上でポップというようなところがいまどきの気分に合っているようにも思える。

Lovesick Girl/BLACKPINK (2020)

2020年のヒット曲が続いていく。暗い話題が多い中で、K-POPの隆盛というのはわりと明るい光でもあったのではないだろうか。昨年の一時期、かなり気に入ってよく聴いていたのだが、久々に聴くとやはり好きが溢れて止まらないなと、改めて実感することができた。

Dynamite/BTS (2020)

この選曲順というのがどのようにして決められているのかは定かでないのだが、このベタにして最高にご機嫌な流れは私のようなミーハーにはたまらないものがある。韓国のアーティストが初めて全米シングル・チャートで1位になったという意義もあるが、何より楽曲そのものがポップでキャッチーで最高である。

さよならはハート仕掛け/Kaede (2020)

さて、ここで気分はグッと変わるのだが、同じく2020年にリリースされたNegiccoの最年少メンバー、Kaedeの秋をコンセプトとしたソロミニアルバムから。レコードや角砂糖が歌詞に出てくるレトロな気分に溢れた曲ではあるのだが、ノスタルジーというよりはいまどきの感覚による再解釈という感じがする。

射抜け!Midnight/Nao☆ (2020)

同じくNegiccoのこちらはNao☆のミニアルバムから、夜の街に繰り出していこう的なご機嫌なダンスポップ。これまでありそうで無かったタイプの曲だが、さすがは信頼と安心のNegiccoブランドで最高。

恋するためにぼくは生まれてきたんだ/カーネーション (2000)

カーネーションはリアルタイムではあまりちゃんと聴いていなくて、数年前にまとめてドドドドと聴いてこれはかなり良いのではないかとなったのであった。いくつか特にお気に入りの曲もあるのだが、この曲はおそらく人気曲にもかかわらずあまり印象に残っていなくて、今回このプレイリストで聴くことによってめちゃめちゃ良いじゃないか、となったのであった。酸いも甘いも噛み分けた大人のロマンティックが止まらない上に、サウンドにある時期のデヴィッド・ボウイを感じさせるようなところもあって、とにかくとても良いのである。

サマージャム’95/スチャダラパー (1995)

2月のど真ん中に季節感も無くこのような曲を選曲してしまうところがこのプレイリストのお茶目なところだということが出来るのだが、逆にいうとこの季節に主体的に聴こうとはなかなか思わないため、貴重な機会を与えてもらったとも取れる。山下達郎「クリスマス・イブ」が初めてリリースされたのは「Melodies」収録曲として初夏だったように、冬に聴くこの曲にはまた格別なものがある。そして、90年代半ばというあの時代の空気感を真空パックしたかのような素晴らしい楽曲だということも再認識させられた。

keep on raining/Shiggy Jr. (2015)

いけもこちゃんこと池田智子のキュートなボーカルが本当に素晴らしいのだが、この曲では急に雨が降ってきて好きな人の近くにいられるから止んでほしくないというたまらない感情がリアルでヴィヴィッドに表現されている。

私へ/Negicco (2016)

一応プレイリスト内で1アーティストにつき1曲という縛りはあるようなのだが、ソロ曲などは別換算となるためNegicco関連が3曲目である。しかし、全て良いので問題はない。良い上にタイプがそれぞれ異なっている。さすがは信頼と安心のブランドである。この曲は2016年にリリースされた極上の大人ポップアルバム「ティー・フォー・スリー」の最後に収録されていて、当時はまだ将来に対する不安なども現在より多かったと思われ、坂本真綾による歌詞にはその辺りも反映しているように思える。いまや Negiccoは3人のメンバー全員が結婚を発表し、ファンもそれを祝福して応援という一昔前(とあえて言ってしまう)アイドル観からすると実に破天荒なことになっているのだが、それを踏まえてこの曲を聴くとさらになかなかグッとくるというものである。

POSITIVE/tofubeats feat. Dream Ami

タイトルが表しているように、とてもポジティブで素晴らしい曲。体調や精神状態がまあまあ良い時に聴くと勢いがつく。

マジックミラー/大森靖子 (2015)

道重さゆみが特に好きな大森靖子の曲で、ライブで共演もした。

泡アワー/サニーデイ・サービス (2017)

実験的なことをいろいろやっているアルバム「Popcorn Ballads」に収録されたヒップホップの要素を取り入れたとても良い曲。

カルアミルク/岡村靖幸 (1990)

「電話なんかやめてさ 六本木で会おうよ」でお馴染み、岡村ちゃんこと岡村靖幸の素晴らしいラヴソング。「どんなものでも君にかないやしない」し、「優勝できなかったスポーツマンみたいにちっちゃな根性身につけたい」。

Season In The Sun-夏草の誘い- (1986)

1986年ということはTUBEの同名異曲と同じ年だったのだなということを思わされたりもする。「カフェ・ボヘミア」期のシングルの中では個人的に一番好きだったような気がする。

ロマンス/原田知世 (1997)

スウェディッシュポップ期の代表曲で、カーディガンズでお馴染みのトーレ・ヨハンソンがプロデュースしている。この曲にも夏の印象が強い。日本社会がある面におけるイノセンスを失ったともいえる年の1月にリリース。

CAT’S EYE/杏里 (1983)

1983年の夏休み(北海道なのでお盆明けぐらいまでだったと思う)が終わり、学校に行ってみると学級のアニメファンを中心にこの曲がひじょうに盛り上がっていた。学校祭での企画のために全校生徒に好きな曲のアンケートを取ると、邦楽ではこの曲がぶっちぎりで1位であった。洋楽の1位はビリー・ジョエル「あの娘にアタック」だった。アニソンという言葉が当時からあったかどうかについてはよく覚えていない。

Yes-No/オフコース (1980)

当時、ニューミュージックは性格が暗い人の聴くものというイメージがなんとなくあり、実際には暗かったのだがそう思われたくなくて毛嫌いして聴いていなかったタイプの音楽である。しかし、偏見というのは恐ろしいもので、いま聴くと実に洋楽的で都会的、当時の小田和正はニューミュージックを好む層の女性達からアイドル視すらされていたのだが、「君を抱いていいの」などアイドルポップスとしてもひじょうに正しいことを歌っているように感じる。

ごめんねDarling/岩崎良美 (1981)

1980年にデビューして「ザ・ベストテン」の「今週のスポットライト」には松田聖子と一緒に出演、ポスト山口百恵の有力候補ともされていたのだが、間もなくシティ・ポップ歌謡ともいえる路線の曲を歌いはじめる。尾崎亜美が提供したこの曲も大人の恋の仲直りを歌った、とてもおしゃれで素敵なポップス。

センチメンタル/岩崎宏美 (1975)

そして、岩崎良美の実姉である岩崎宏美のとても良い曲が次に選曲されている訳だが、この曲順というのはやはりある程度の関連性が考慮されたものなのだろうか。筒美京平の作曲・編曲によるとても良い曲。小学生の頃にポップ・ソングとしてこれは何だかとても良いなと初めて感じたのが岩崎宏美の「ファンタジー」なのだが、この辺りの曲は全部良い。

サンディー/RYUTist (2017)

新潟を拠点に活動するアイドルグループ、RYUTistの2017年のアルバム「柳都芸妓」に収録されている曲。2020年のアルバム「ファルセット」がとにかく最高に良かったのだが、実はその前からかなり良かった。アイドルが音楽もやっているのではなく、この音楽をやるためにアイドルである必要があった、とちょっと何を言っているかよく分からないのだが、エバーグリーンなポップスというのかひじょうに志の高いことをやっているように思える。

2月のエピローグ/WHY@DOLL (2015)

WHY@DOLLの曲はほとんどとても良いのだが、その中でとても季節感がある曲を選んでくるところに恐ろしさを感じる。これは初のミニアルバム「NAMARA!!」に収録されたカフェミュージックのようなとてもおしゃれなサウンドとキュートなボーカルが絶妙にマッチし、まったりと良い気分で聴いていたら実は失恋ソングだったという展開も含め、とても素晴らしい楽曲。WHY@DOLLはいいぞ。

COPY/PLASTICS

そして、最後がプラスチックスの「COPY」である。これは私以外の誰がしっくり来るのだろうか。しかし、私にとっては最高なものが並んでいるだけだし、だからといって意図してこういう並びにすることはなく、それでも聴いてみるとやたらとテンションが上がるので素晴らしいエクスペリエンスだということができる。どちらもビクター系というところは共通点だろうか。プラスチックスだけではなく岩崎宏美、ピンク・レディー、サザンオールスターズ、スペクトラム、松本伊代など、ポップ・ミュージックを好きになりはじめた頃、ビクターから出ていたレコードにはかなり好きなものが多かったといえる。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。