1971年のポップ・ソングを20曲挙げていくだけの回

ポップ・ソングといっても今回は海外のものに限定していきたい。日本では11月にはっぴいえんど「風街ろまん」がリリースされるが、半世紀(!)近く後にもなって「はっぴいえんど史観」なるものについてあーだこーだ言っている人たちがいることを予測していた者はおそらくいなかったのではないだろうか。

それはそうとして、留萌で幼稚園児だったので、「仮面ライダー」の放送が開始されたとか「テレビマガジン」が創刊されたとか、あと「ゴジラ対ヘドラ」はほぼ間違いなく劇場で観ているとか、この辺りはなんとなく関係があるかもしれないが、これから挙げていく当時の海外のポップスはおそらくリアルタイムで聴いていない。

What’s Going On/Marvin Gaye

シティ・ソウル的な音楽的魅力に満ち溢れていながら、当時の社会問題を取り扱ったシリアスなメッセージ性を持つ素晴らしいアルバム「ホワッツ・ゴーイン・オン」のタイトルトラックにして先行シングル。この曲を書くきっかけとなったのは、反戦デモに参加する一般市民に対する警察官の暴力だったというのだから、この問題はひじょうに根深いといえる。

Let’s Stay Together/Al Green

最高のR&Bシンガー、アル・グリーンの全米NO.1ヒットにして、極上のラヴ・バラード。クエンティ・タランティーノ監督の90年代の映画「パルプ・フィクション」に使われたことにより、新たなファンを獲得したようにも思われる。

Family Affair/Sly & The Family Stone

極度に重ね録りされたかのような独特でいてそれでもソウルが感じられるサウンドにのせて、子供の成長や人格形成に家庭環境がいかに重要かということについて歌った全米NO.1シングル。

Imagine/John Lennon

リリースから約半世紀の間に、あまりにも消費され尽くした感もあるが、それでも唯一無二としか言いようがない、最高にロマンティックで政治的でもあるメッセージ・ソングにして、広義におけるラヴ・ソングでもある。

Life On Mars?/David Bowie

一体、これは何のことを歌っているのか完全には理解ができないし、どうやら火星がテーマになっているのだが、それでもこれが何やらとても気持ちのよい未知の世界への入口であることはどうやら間違いがなく、その扉はおそらく開けるべきなのだろう、というようなことを数秒間のうちに感じさせてくれる最高のポップ・ソング。アルバム「ハンキー・ドリー」収録曲としてリリースされた2年後に、シングル・カットされてヒットした。

Get It On/T. Rex

グラム・ロックのシグネチャー的楽曲ともいえるのではないか。このギター・リフは特許申請しても良いレベルの発明だったような気もするのだが、それにも増してセクシーなボーカル。完璧なポップ・ソングのうちの一つだと思う。

Brown Sugar/The Rolling Stones

レーベル移籍後の第1弾とかではなかっただろうか、確か。ジャケットがインパクト大のアルバム「スティッキー・フィンガーズ」の1曲目で先行シングル。ロックンロールの男根主義的な一面を象徴しているところもあるのだが、しなやかなセクシーさも含めてやはりこの魅力には抗えないものがある。

Rock and Roll/Led Zeppelin

レッド・ツェッペリンで1971年といえば「レッド・ツェッペリンⅣ」で「天国への階段」を挙げるのが一般的なのだが、宗教的な理由(?)でこっちである。ハードでヘヴィーなロックンロール。

Won’t Get Fooled Again/The Who

ザ・フーもハードでヘヴィー化していくのだが、シンセサイザーの導入やドラマチックな展開が印象的で、邦題が「無法の世界」のこの曲もカッコいい。

Just My Imagination (Runnung Away With Me)/The Temptations

モータウンの人気グループ、テンプテーションズがサイケデリック期を経てリリースした美しいバラード。とても理想的な状態がうっとりと歌われたかと思うと、実はそれは想像にすぎなかった、というような内容。ローリング・ストーンズにもカバーされた。

Theme From ”Shaft”/Isaac Hayes

「黒いジャガー」という邦題が付いた映画のサウンドトラックから、これがメインテーマソングである。とにかくとてもカッコいいサウンドとボーカル。

The Revolution Will Not Be Televised/Gil Scott-Heron

これもまたサウンドがとてもカッコよく、ジャジーでクールなのだが、政治的なメッセージなどを歌うのではなく発し、ラップの先駆者などといわれたりもする。

A Case of You/Joni Mitchelle

最高のシンガー・ソングライター・アルバムことジョニ・ミッチェル「ブルー」の中でも特に人気の高い曲。

It’s Too Late/Carole King

そして、これもとても人気が高いシンガー・ソングライター・アルバム「つづれおり(Tapestory)」からシングル・カットされ全米チャートで1位も記録した曲。恋の終わりのアンニュイな気分がヴィヴィッドに表現されている。

Tiny Dancer/Elton John

70年代のエルト・・ジョンといえばヒット曲を連発していたわけだが、この曲は特に耐用性が高いような気がする。

Have You Seen Her?/The Chi-Lites

甘いコーラスで歌われる切ないラヴ・バラード。

Clean Up Woman/Betty Wright

イントロの後で思わず「夢で見た彼女と会って FEEL ALRIGHT」と歌いたくならなくもない、とても良い感じのソウル・チューン。

Ain’t No Sunshine/Bill Withers

恋人が去ってしまった絶望的な気分を、太陽すら照りやしないというように歌っているとても良い曲。

Stay With Me/The Faces

ロッド・スチュワートが在籍していたバンド、ザ・フェイセズのヒット曲。ワンナイトスタンド的な女性に対して一緒にいてくれと歌うロックンロール。手垢のついたテーマのように思えなくもないが、むしろそこが良いのではないかと思わせるほどのクオリティー。

Famous Blue RainCoat/Leonard Cohen

レナード・コーエンの楽曲の中でも特に人気が高い方の、三角関係について歌われたバラード。

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