Shame「Drunk Tank Pink」について。

サウスロンドン出身のポスト・パンク・バンド、Shameの最新アルバム「Drunk Tank Pink」がかなり気に入っているということは以前にここにも書いて、そのうち取り上げようと思っていたのだが、いろいろと思いついたトピックばかり取り上げているうちにもはや全英アルバム・チャートの順位が発表されてしまって、初登場8位とのこと。いや、これはめでたい。いつかここでも取り上げたスリーフォード・モッズ「スペア・リブス」が4位だというのだから、インディー・ロックがなかなか調子よいのではないかという錯覚にすら陥ってしまいそうである。

Shameに関していうと、3年前の確か今頃にリリースされたデビュー・アルバムも「NME」だとかにはわりと大きく取り上げられていて、それ以降も最近の勢いのあるインディー・ロック・バンドといえば名前が出ていたような印象があったため、あれは結構売れたのではないかと思っていたのだが、全英アルバム・チャートの最高位が32位だから、そこまでものすごく売れたというわけでもなかったようだ。それからすると、今回の初登場8位というのは大躍進なのではないだろうか。いや、めでたい。

それで、この「Drunk Tank Pink」というアルバムが本当に良くて、結構何度も聴いているのだが、いわゆるインディー・ロックなんでしょといわれれば確かにそうであり、それに印章よりもポスト・パンク的な感じがチト(河内)強くなったかな、という程度なのだが、それでもなんだかやたらと良いのだ。

たとえばいつかのアークティック・モンキーズだとかリバティーンズだとかザ・ストロークスといった規模で、このタイプのロック・バンドがポップ・カルチャーをリードするというか、たとえ短い期間であったとしても天下を取った的になる可能性があるのかというと、それはかなりスリムなのではないか、という気はもちろんするのだが、たとえそれはそうだったとしても、このアルバムから溢れ出るエナジーやエモーション、アイデアといったもののほとばしりまくった感じというのには、抗いがたいものがあるのだ。聴いていて血湧き肉躍るというか、それでいてけして暑苦しくはなくあくまでもクールであると、ここがまた素晴らしい。

それで、今回、プロデューサーはアークティック・モンキーズやフォールズをやっていたジェイムズ・フォードらしい。あと、タイトルの「Drunk Tank Pink」だが、留置所的なところで酔っぱらいが入れられる牢屋的なものがピンク色に塗られているらしく、インターネットで検索したら画像もいろいろ出てきた。暴力的なムードを鎮静化する効果があるらしいが、そういうものなのだろうか。

とにかくなんだかこれはとても良かったなということで、このバンドには今後も注目していきたい。

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